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2022-11-16更新

Googleが自動運転市場へ参入する真の目的とは?

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現在の自動運転技術を取り囲む状況

皆様お世話になっております。カーネクストのブログ担当です。今回で計5記事目の作成になります。少しずつですが慣れてきました。
どの記事が一番印象に残っていますでしょうか?

今回のテーマは自動運転です。自動運転とは、単純に言えば人の代わりに機械が運転をするということです。その定義上AIが運転をすることになるのですが、そこから考えますと、自動運転というのは自動車における運転のAI化と言えます。

2018年にレベル3の自動運転技術を搭載したアウディA8が投入され、その後、日本国内でも2021年に自動運転技術レベル3を搭載したホンダのレジェンドが発売されています。

自動運転のレベルとは

レベル0(ゼロ)は、ドライバーがすべてを操作する状態です。

  • レベル1は、システムがステアリング操作する段階です。加減速のどちらかをサポートします。
  • レベル2は、システムがステアリング操作を促します。加減速のどちらもサポートします。
  • レベル3は、特定の場所でシステムが全てを操作します。緊急時はドライバーが操作します。
  • レベル4は、特定の場所でシステムが全てを操作する段階です。
  • レベル5は、場所の限定なくシステムが全てを操作する状態です。

上記の自動運転レベル3を搭載している市販車アウディA8の動画をご紹介します。レベル3とは、どの程度の自動運転が可能なのか、以下の動画を確認してみてください。

アウディA8 自動運転 スパイダーマンYouTube動画→

いかがでしたでしょうか?こちらが実用化され市販化された自動運転技術レベル3です。

海外の自動運転技術は

海外で自動運転市場に参入している企業はどのような企業なのでしょうか?大きく分けて3つのカテゴリーに分けられます。
1つ目はフォルクスワーゲングループに代表される自動車メーカーです。2つ目はドイツのボッシュに代表される自動車部品メーカーです。3つ目はGoogleのようなIT企業です。以上の3つのカテゴリーの企業が主に参入している傾向にあります。

この中でアウディの事例からも明らかですが、現状では自動車メーカーが最も動きが速い傾向にあります。さらに高いレベルの自動運転技術搭載車も、現実の社会で実装されるのは自動車メーカーが最初になると思われます。そんな中、IT業界では大手企業のGoogleが自動車のインフラを獲得することはあるのでしょうか?一見すると非常に難しく感じると思いますが、考えてみましょう。

車のIT化

車のIT化の単純な例を挙げると、車内にPCを積載することに近い状況です。これだけで車の中にIT化がもたらされます。なぜならば、自動運転が実現された場合、移動時間は全て運転以外のことに使うことができるようになるからです。したがって、自動運転のシステムそのものを独占することができなくても、たった一台のパソコンを導入することさえできれば状況は変わるのです。

一見なぜGoogleなどのインフラ企業が自動車の自動運転に新規事業として投資をするのかは理解に苦しみますが、この視点を持ってすれば非常に合理的な投資であるということが分かっていただけるかと思います。では、今後の自動運転の業界はどのように進展していくのでしょうか?

先程も列挙しました通り、自動運転に関しては3パターンの業種の企業がその開発競争を繰り広げています。そのなかで、元々自動車業界にはなかったGoogleは、どこまでもインフラ領域を拡大または適正化していっていると考えることができるでしょう。

自動運転技術を通してGoogleが目指す社会とは

Googleという企業は検索エンジンを提供する企業です。そしてそこで広告収入を得て成り立っています。そしてインターネットの世界にインフラを獲得しました。Googleのビジネスモデルというのは非常にシンプルです。有益な情報をインデックスし、その際に広告収益を得るといったモデルです。そのGoogleが自動運転の市場に参入するというのはドラマティックです。

Googleが車販売店のように自動運転車を販売し、利益を得ることは非常に難しいでしょう。なぜならば自動車メーカーと自動車販売で真っ向勝負する形となってしまうからです。では一体どのようなビジョンを描いて自動運転業界に参入したのでしょうか?先程お伝えしました通り、PCを積載することによって単純にIT化が進むと考えられます。そこに多大なるメリットもあります。ですが、一見今までのGoogleが取ってきたビジネスモデルからするとかけ離れているように感じます。さらにGoogleはハードウェアやソフトウェアの世界においても成功しているわけではありません。

実質的には検索エンジン一択で収益を得ています。そのGoogleが新たなビジネスモデルを模索しているのでしょうか?それともその延長線上に何かを企画しているのでしょうか?その見極めが非常に重要となってくるのです。

Googleは、一体何を考えているのでしょうか?ここで一つ大きなヒントがあります。

Googleが目指すもの

それは次なるインフラを目指しているということなのです。それを見据えて戦略的に動いていると考えられます。Googleが提供しているのはサービスです。ですが、車はサービスではありません。では、Googleは一体何を目指しているのでしょうか?

社会そのものに対してなんらかの明確なビジョンがあるのではないでしょうか?
答えがあるとすればそれはユビキタス社会です。

Googleが目指すユビキタス社会の実現

ユビキタス社会とは、ITネットワークが生活環境のあらゆるところに組み込まれ、パソコンや携帯情報端末などが利用される情報環境を意味します。物と物、人と物、人と人がネットワークにつながることにより、様々なサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする社会を指してユビキタス社会と呼ばれます。Googleが目指すのはユビキタス社会そのものなのです。あらゆるものがネットワークに繋がった社会そのものを目指しているのです。車というのは非常に大きなプラットフォームです。仮に自動運転技術が確立されれば人は運転に気を取られる必要がなくなるのです。

その時間に人は一体何をするのでしょうか?Googleにとって非常に重要なのはそういった部分です。その時間人がインターネットに繋がることにできればGoogleの保持するインフラは圧倒的に拡大します。そしてユビキタス社会の前進に大きく貢献することになるのです。
そう考えると、Googleが本質的に投資対象としているのは、車における移動時間を全てインターネットへと繋がる時間に転換することにあると言えます。Googleが掲げる目的は適切に社会へと繁栄されていくのでしょうか?

この場合においても重要な概念となるのがグローバル化です。グローバル化というのは二極化であり、二極の上側であるインフラは適切に拡大していくと言えます。そう考えるとこのユビキタス化の流れは止めることはできません。では、このグローバル化の追い風を受けたGoogleに対して自動車メーカーや自動車部品メーカーが対抗することができるのでしょうか?

答えはYesです。なぜならば、自動車そのものの役割をGoogleが奪うことはできないからです。Googleが目指すのはあくまで車移動におけるユビキタス化です。車そのものを独占することはできません。実際Googleは車を見ているようで全く見ていないとも言えます。なぜならGoogleが目指す未来は今までとは全く異なった車社会だからです。移動空間だけでなくインターネットに親しむ時間そのものを提供しようとしているからです。一体どのような空間なのでしょうか?

メルセデスベンツが見るGoogleと共通の未来

ここに一つのサンプルがあります。とても以外なサンプルです。なぜならそれはGoogleの提案ではなくメルセデスベンツの提案であるからです。

メルセデスベンツF150 YouTube動画→

いかがでしたでしょうか?最も特筆すべきことは各ドアの内側にデスクトップを積載していることです。つまり、PCを積載した車であるということです。運転を自動化した上で移動中にPCに触れるという考え方はまさにGoogleの好む考え方です。

メルセデスベンツを作っているダイムラー社は言ってしまえばいい車を作る会社です。にもかかわらずこのようにGoogleの描く未来を見ています。このようにGoogleとダイムラーは共通の未来を描いているのです。

このブログを書く際、私は複数の関連記事を読みました。その中で世論的だった記事の大枠としましては、Googleが自動車産業を牛耳る日はやってくるのか。あるいは、既成の自動車メーカーが今後とも覇権を握るのか。次世代車のプラットフォームの構築をめぐる競争には、自動車メーカーの生き残りがかかっているのは間違いない。」といった内容の記事でした。

本当にそうなのでしょうか?IT化やAI化の本質を捉えるのならば、これらの主張には少し違和感を覚えます。
グローバル化は絶対に否定することのできない世界を包む非常に大きなイデオロギーです。テクノロジー化は、理性の宿命とも言えるでしょう。AIというテクノロジーは非常に効率的でありいずれ世界を包む力を持っていると言えます。そして、ITに関しては現在の世界において非常に力を持っており、経済の高度化という先進国の宿命の中で情報化社会が進展していくことは必然です。

現代において絶対に欠かすことのできない二つの大きな要素が適切に結び付き、車だけでなく社会の在り方そのものを変えてしまうということなのです。ここから分かることは、グローバル化やテクノロジー化を伴った適切な進化に関して、時代の流れに沿ったものであれば、互いに互いを要求する形で相互補完的に進化していくということなのです。

Googleが考える未来のビジョンとダイムラーが考える未来のビジョンに大きな相違が無いのはこのためです。したがって、グローバル化やテクノロジー化という概念は一見多様性を許容するように考えられますが、実はそれは表面的なものであり、本質的には画一的な社会を作り上げるのです。これがさらなる二極化を生み出します。インフラと個的なものという完全に画一的な構図が出来上がると考えられます。

結論

先程の世論に対する私の見解としましては、「異なるインフラが複合的に機能しユビキタス社会を実現する」ということです。本質的に生き残りがかかっているのは、自動車メーカー内でのインフラ獲得に向けた競争なのです。つまり、Googleとダイムラーは原理的に争っていないのです。今回の結論と致しましては、Googleが見ているのはあくまでユビキタス社会であり、その社会における車の役割というのは非常に大きいものがあるということなのです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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