CAREDGE

2016-06-08更新

自動車保険の特約はどんなものがある?

殆どのドライバーは自動車保険のうち自賠責保険だけでなく、任意保険にも加入しているかと思いますが、任意保険には様々な特約がありますよね。 特約の役割についてと、多くの保険会社が提供する特約についての説明や、オススメの特約について紹介します。

アクセス数: 4399

▼自動車保険の特約について

1.特約の役割について
2.車両新価特約
3.車両全損修理時特約
4.地震・噴火・津波車両全損時一時金特約
5.人身傷害特約
6.搭乗者傷害特約
7.無保険車傷害特約
8.他車運転危険補償特約
9.ファミリーバイク特約
10.弁護士費用特約
11.個人賠償責任特約・自転車事故補償特約

1.特約の役割について

特約は、「対人賠償」「対物賠償」「車両保険」などの基本的な補償だけでカバーできない部分を、被保険者それぞれが求める部分だけ追加で補償するためのものです。
(保険会社によってはいくつかの特約が自動的に付帯されるものがあります)

保険会社によって提供されている特約は異なり、その補償内容や条件なども細かく異なっており、特約は「保険会社の個性」と言っても過言ではありません。

補償を手厚くできる代わりに保険料も上昇するため、何でもかんでも特約を追加すれば良いというものでもなく、自分(の世帯)にあった特約のみをピンポイントで選ぶようにしましょう。

2.車両新価特約

保険契約をしている自動車が全損、または修理代が新車価格の50%以上になってしまった場合に、自動車の再取得費用や修理代について新車価格相当額が限度額になる特約です。

初度登録年月から一定期間(保険会社により異なりますが、25ヶ月~61ヶ月程度の期間)以内でなければこの特約を付けることはできません。
また、盗難被害についてはこの特約では補償されません。

3.車両全損修理時特約

保険契約をしている自動車の修理代が車両保険で支払われる額以上になる損害が発生した際に、修理代の不足分について50万円を限度に補償を受けることができる特約です。

車が古くなると、修理代>車の時価額となるケースが発生しますが、その際に車両保険では車の時価額の分しか補償されません。
そのため、修理をする場合はある程度の自己負担が必要になりますが、その不足分をカバーするためのものです。

今所有している車は古くなってきたが、思い出があり大切にしたいので、修理してでも長く利用したいという場合は、この特約を付帯すると良いでしょう。

4.地震・噴火・津波車両全損時一時金特約

保険契約をしている自動車が地震・噴火・津波で特定(フレームなどの重要な部品を含む)の損害が生じたり、埋没・水没などした場合に、一時金を受け取ることができる特約です。

保険金額は50万円程度であるなど新車を買い換えるだけの費用にはならないものの、一般の車両保険ではカバーできない大規模災害でも最低限の補償を受けることが可能です。

5.人身傷害特約

人身傷害保険は過失割合に関係なく、入院・通院・治療費・休業補償・慰謝料などの実際に必要になった費用(損害)について、補償して貰えるという特約です。
単独事故や自分の過失が100%の事故でも補償して貰える所がポイントで、車両保険などに比べると保険料もそこまで高くないですし、付けておくと安心な保険です。

似た特約として、「搭乗者傷害特約」がありますが、大きく異る所は支払い額についてです。
人身傷害特約は実費負担した金額が支払われますが、搭乗者傷害特約は支払われる金額が固定されているという違いがあります。

人身傷害特約では負担した治療費等を保険会社に申請しなければならないため保険金の支払いは遅くなってしまいますが、最低限必要になる治療費を(設定した保険金額までは)受け取ることができるのが良いところです。

6.搭乗者傷害特約

搭乗者傷害特約は、人身傷害特約と同様に過失割合に関係なく支払われる傷害保険で、人身傷害特約と異なる部分は支払われる金額が固定(定額支払)となっている所です。

人身傷害特約と違って金額が固定されている分、保険金の支払いが早いのが特徴です。
その代わり支払われる金額を超える分は自己負担となってしまいますし、人身傷害特約と同じだけの保険金額を設定しようとすると保険料は人身傷害特約よりも高くなってしまうデメリットもあります。

人身傷害特約と搭乗者傷害特約はどちらも付帯することができますが、実費負担がかからないことを優先するか、支払いまでのスピードを優先するかで、どちらか一方を付帯するのも良いでしょう。

7.無保険車傷害特約

無保険車傷害特約とは、車対車の事故の際に、自分は後遺障害などを負ってしまった(あるいは死亡してしまった)が相手方が保険契約をしておらず十分な補償を受けられない場合に、不足分について自分の保険会社から保険金を受取ることができる特約です。

保険金の限度額は自分が契約している対人賠償保険と同額で、任意保険には基本的に自動付帯されるものです。
ひき逃げなどの加害者が特定できない場合も無保険車傷害特約で補償を受けることが可能です。
ただし、無保険車傷害特約では後遺障害のないケガは補償されないということに注意しておきましょう。

8.他車運転危険補償特約

他車運転危険補償特約(他車運転特約)とは、一時的に利用した「他人の車」で事故を起こした際に、事故を起こした車ではなく運転者の自動車保険(対人賠償・対物賠償・車両保険のみ)を使うことができるというものです。
任意保険には基本的に自動的に付帯される特約です。

例えば、親が自動車保険に加入していて、その子が友人の車などで事故を起こした際に、親の自動車保険で対人賠償・対物賠償・車両保険を使うことができます。

ただし他車運転特約の対象となるのは、臨時で使用した車のみですので、友人から長期的に借りている車などでの事故の際は保険を利用できません。

9.ファミリーバイク特約

ファミリーバイク特約は、被保険者やその同居の家族などがバイク(原動機付自転車)に乗っている時に起きた事故を補償する特約です。
対象になるバイク(原動機付自転車)は、総排気量125CC以下の二輪自動車、または総排気量50CC以下の3輪以上の自動車です。

受けられる補償内容については、対人賠償・対物賠償は車両保険と同様で、自分の怪我への保険については「人身傷害型」と「自損障害型」の2種類があります。
「人身傷害型」は人身傷害特約・人身傷害保険などと同様の内容で、「自損障害型」は電柱やガードレールへの衝突など、相手がいない事故での入院・通院の費用を一定額支払うというものです。

ファミリーバイク特約は利用しても等級が下がらない(ただし、その次の更新時の等級の上昇もありません)ので、気軽に利用できる特約と言えます。

10.弁護士費用特約

弁護士費用特約は、自動車事故により被保険者が怪我あるいは自動車や家などに損害を受けた場合に、相手方に損害賠償請求する際の弁護士費用を補償してもらえる特約です。

自動車事故の賠償は、基本的に保険会社に任せることになることが多いのですが、自分に過失が全くない事故の場合は保険会社は部外者という扱いになるため、保険会社に任せることができません。
相手方の保険会社は、支払う保険料をできるだけ抑えようとするため、適切な金額を支払ってもらうための交渉は、その道のプロである弁護士に任せる方が無難でしょう。

年間数千円ほどで付帯可能で、保険料もそれほどあがりませんので、付けておくと安心できる特約のひとつです。

11.個人賠償責任特約・自転車事故補償特約

個人賠償責任特約は、自動車以外での事故で他人に怪我を追わせたり、他人の所有物を破壊してしまったり、様々な賠償責任を負った場合に、賠償金を補償してもらえる特約です。

なお、補償は賠償金の支払いのみで、自分の怪我や自分の所有物への損害には保険金は出ません。

最近では自転車による歩行者との事故で多額の損害賠償が発生するケースも増えてきています。
そういった際に「個人賠償責任特約」が役立ちます。

年間数千円で付帯することができ、自動車保険とは別に自転車保険を契約するよりも、自動車保険の特約として付帯する方が格段に安上がりで済みます。

自転車事故補償特約は、個人賠償責任特約と似ていますが、支払い条件は自転車での事故にのみ限られています。
その代わり損害賠償だけでなく、自分の怪我に対する傷害保険もついています。(保険会社によって細かい条件は異なりますのでよく確認してください)

まとめ

特約は自分(とその家族)のライフスタイルに合わせて設定することで、それほど多くない保険料で受けられる補償を拡大することができます。
不必要なものは保険料の無駄ですので、自分にとって必要なものかを吟味する必要はありますが、検討するだけの価値があるものです。

オススメの特約は、どんな人でも役立つ可能性がある「人身傷害特約」あるいは「搭乗者傷害特約」のどちらか、交通ルールを守って運転できる人(自らの過失が0の事故に巻き込まれる可能性がある)には「弁護士費用特約」、自分や家族が近場での移動などに自転車を利用される人は「個人賠償責任特約」や「自転車事故補償特約 」などです。

ただし、いくら特約を付帯していても、飲酒運転など道路交通法に違反しては保険を利用できません(自賠責保険や任意保険の対人賠償については被害者救済の原理に基づき補償されます)。
どれだけ手厚い保険を付けたとしても、ルール・マナーを守って安全運転を心がけることが必要不可欠ですね。
安全運転については「事故を防ぐ9つの運転テクニック」の記事をご覧ください。

アクセス数: 4400

カテゴリ一覧

お問い合わせ