2016-03-04更新
車のオプションの種類・必要性・売却時の査定額への影響などのまとめ
新車購入時にオプションを付けることができますが、まだ車を購入したことがない人にとっては「それもオプションだったんだ」と思うようなものがオプションになっていることがあります。 オプションの種類・必要性・売却時の査定額への影響などについてまとめました。
▼オプションの必要性と査定への影響まとめ
●ETC車載器

高速道路に乗る機会が全くないというのであれば不要ですが、一般的には頻度は低くとも高速道路を使う機会はいずれくると思います。
現金で支払うより大幅に値引きを受けることが出来る為、車載器を取り付けてETCカードを作っておくと将来的には確実に節約になります。
社外品にもありますので、必ずしもオプションで取り付ける必要はありませんが、オプションとして付いていることが多いため、純正品の車載器がついていないと売却時にマイナス査定になる場合もあります。
●カーナビ(オーディオ付き)

非常に便利なカーナビですが、最近はカーナビがなくてもスマホやタブレットによる地図案内で事足りるケースも増えてきています。
高速道路の案内などカーナビの利点ではあるので、全く不要になったわけではありませんが、一昔前のように必須ということもなくなってきているのは事実です。
実際、カーナビは昔は高価なものでしたが、最近は需要が減っているため、(特に社外品については)価格も減少傾向にあります。
ただしカーナビは付いていることが標準とみなされ、純正品のナビがついていないものは売却時にマイナス査定となるケースもあるので、注意しましょう。
もし純正品のナビを取り外して社外品を取り付けた場合は、純正品を残しておいて売却時には純正品に戻すと良いでしょう。
●モニター類
バックモニターやフロントモニターなどです。特にバックモニターは駐車時に便利で、需要は高いため売却時にプラス査定になりますので取り付けるのもありです。社外品も色々出ていますので、オプションとしてはつけずに後付けするのも良いでしょう。
●電動スライドドア

ミニバンなどでスライドドアの電動化が可能ですが、後から付けてもらうことはできません。
荷物を持っているときに非常に便利ですし、売却時の査定にもプラスになることと思われますので、付けられるのであれば付けておくことをオススメします。
●電動ミラー

ドアミラーをスイッチで開閉できるものです。
これも電動スライドドアと同じく、ディーラーに後から付けてもらうことはできないようです。(社外品はあるようです)
とくに必須ではありませんが、あると便利な類のものです。
●安全装置

ABSや横滑り防止装置やエアバッグなどについては標準装備されていることが多くなってきていますが、最近では自動ブレーキや車線逸脱警告などの予防安全装置がオプションとして(搭載されているグレードがある)用意されていることがあります。
自分や同乗者の身を守るためのものですので、できるだけ付けておくことをオススメします。
売却時の査定にもプラスになると思われます。
●ヘッドライトマナースイッチ

信号待ちの際にワンタッチで消灯し、走行し始めると自動で点灯するというものです。
ライトの操作について自然にできるようになっていれば特に必要にはなりません。
●セキュリティーシステム

盗難防止の警報装置です。社外品であれば同じ価格でもより高品質・多機能のものが選べるでしょう。また、車を買い換えた時にも使いまわせます。
●リモコンスターター

離れた所からエンジンを起動し、エアコンをかけることができるものです。便利ではありますが、必須というものではないでしょう。
ガソリンを余分に使うことにもなります。
●フロアマット
意外にもフロアマットはオプションです。購入する場合は標準タイプか、汚れに強いラバータイプが良いでしょう。
メーカー純正品のフロアマットは非常に高く(ディーラーからすると利益が出る商品)、カー用品店には安いものがあるので、オプションとしてつけないで後から購入する選択肢もあります。
●トランクルームマット
床面保護のためのものですが、なくとも特に問題はないでしょう。
●ラゲッジルームネット
荷室が広い車ではあると便利ですが、カー用品店のもので十分でしょう。
●ドアバイザー

ドアの窓ガラスの上部に取り付けて窓から雨などが入りづらくする為のものです。
社外品はあまり売られていません。
周囲の音を聞き取りやすくしたい場合に雨天時でも窓を少し開けることができ、換気することもできるので車酔いする人のためにも取付けておくことをオススメします。
●コーナーポール

フロントバンパーに取り付けるポールです。
大型の車では車体の側面までの距離が測りづらいため付いていると事故防止の観点から良いですが、洗車機にかけられなくなったりするデメリットもあります。
社外品で安いものもありますので、オプションでつける必要はあまりないでしょう。
●ガラスの撥水処理

社外品を購入するのが一般的かと思われます。
継続的にやる必要があるものですし、オプションでやるほどのことではありません。
●コーティング(ワックス・ガラスコーティングなど)

ガラスの撥水処理と同様で、オプションでしてもらう必要はあまりありません。
ただしできるだけ早く(汚れる前に)コーティングは行うべきでしょう。
●ナンバープレートリム
機能的には何もなく見栄えの問題でしかないため、どうしても付けたいのでなければ不要なものです。
●エアロパーツ

エアロパーツが必要になるほどの速度は出さないでしょうし、「エアロパーツ」と呼ばれていても空力効果が検証されていないものも多く、ナンバープレートリムと同様にドレスアップ目的のパーツと考えるべきでしょう。
必要ないのであれば、車重が増加してしまうデメリットだけが目立ちます。
●アルミホイール

社外品のものの方がデザインのバリエーションも豊富で、価格も安いと思われます。オプションで購入する必要はあまりないでしょう。
●サンルーフ

後付けが難しく、施工業者や社外品によっては雨漏りの可能性があるため、利用していて困ったり、売却時にもマイナス査定となります。
サンルーフが欲しい場合はオプションで付けるのが賢明です。
ただし雨漏りがなくとも、ボディの剛性が落ちる・重量が増加して燃費が悪化する・重心が上がって走行安定性が低下する・冷暖房の効率も悪くなるなど、デメリットが目立ちますので、サンルーフにこだわりが無ければ付けないで良いでしょう。
まとめ
実際に必須になるオプションは意外と多くありません。
後付けができないオプションにだけ注意して必要最低限のものをつけ、必要に応じて後から付け足すのが良いでしょう。
なお、価格交渉の段階ではオプションを必要以上に付けておき、交渉の終盤に差し掛かってから不要なオプションを外すことをオススメします。
新車購入時の値引き交渉については「新車購入時の値引き交渉術」の記事を参照してください。
その他、新車を選ぶ時の注意点については、「新車を購入する際の9つの注意すべきポイント」の記事をご覧ください。
売却時については基本的に純正品のオプションはプラス査定になります。
純正品でない社外パーツは査定額へ影響がないばかりか、マイナス査定になる可能性もありますので、純正品を取り外して社外パーツを取り付ける場合は、純正品は査定に出すまで大事にとっておきましょう。