2016-03-04更新
車のタイプ別の特徴と選び方
車にはセダンやコンパクトカーといったタイプがありますが、他にどんなタイプがあるかご存知でしょうか。 それぞれのタイプの特徴と、どのような人が利用するのに向いているのかということについてまとめました。
▼車タイプ別の特徴について
●軽自動車
●コンパクトカー
●セダン
●ワゴン(ステーションワゴン)
●SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)
●ミニバン
●ワンボックスカー
●スポーツカー・クーペ・オープンカーなど
●軽自動車

全てのタイプの中で税金などの維持費が最も安く、小回りがきき、狭い住宅街でもスムーズに動くことができます。
全般に軽量なので燃費に優れた車種も多い所も特徴です。
車体が小さい分車内空間は狭く、定員数が軽自動車は4人までとなっており、家族の人数によっては足りないこともあると思います。
ただし、家族が多くても、その利便性や維持費の低さから2台目に購入するケースも多いです。
軽自動車の中には従来の小さなモデルだけでなく、ホンダ N-BOXなどのような車内空間を広げたハイト系軽ワゴンもあり、そちらは定員数こそ4人のまま(軽自動車の条件を満たすため)ですが、「維持費は軽なので安く、居住性は良好」というワゴンと軽の良いとこ取りのような性質のため、高い人気があります。
その重量の軽さやサイズの小ささから、「安全性が低いので軽自動車は選ぶべきではない」という意見もありますが、最近の軽自動車は安全性能が格段に上昇しており、安全性能だけで選択肢から外す必要はなさそうです。詳細は「軽自動車の衝突安全性について」の記事をご覧ください。
予防安全装置などを含めて安全性は向上し、室内空間の広い車種も登場し、軽自動車は時代とともに弱点を克服してきています。
現時点での軽自動車で共通の明確な欠点をあげるとすれば、「非力であるため高速道路などの走行には向かない」という所でしょう。
●コンパクトカー

普通車の中では小さいコンパクトカーは他の普通車に比べて維持費が安く、軽自動車のように小回りがきき、狭い住宅街でも走りやすいです。
窮屈ですが定員数は5人までとなっており、家族の人数によっては足りないこともあると思います。ただ軽自動車と同様に、その利便性や維持費の低さから2台目に購入するケースも多いです。
コンパクトカーは自動車税や重量税の面では経済性で軽自動車に少々劣るものの、重量が軽いため軽自動車と同等に燃費は良く、軽自動車と違って排気量の制限がないため軽自動車よりもパワーやトルクがあるので高速道路などでより快適に走行できます。
●セダン

4ドア3BOX(エンジンルーム / 乗車空間 / 荷室)の構成が多く、コンパクトカーや軽自動車より大きく、SUVやミニバンよりは小さいセダンは、何かに特化していないかわりにバランスに優れています。
軽などよりは居住性は良好で、ミニバンなどと比べればまだ小回りもきくほうです。
色々な場所や目的で使えるタイプの車ですが、逆に何かの用途に特化しているタイプに比べればどこかの部分は劣っているということです。
明確な目的がある場合は、その目的に特化しているタイプにした方が良いでしょう。
●ワゴン(ステーションワゴン)

5ドア2BOX(エンジンルーム / 乗車空間+荷室)の構成で、ステーションワゴンの名の通り、駅に人を送迎したり荷物を運ぶことを目的としています。
車としてバランスに優れており、セダンに近い性質を持ちます。
●SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)

日本語にすると「スポーツ多目的車」となります。
SUVは広い室内空間を持ち、非常に高い衝突安全性を誇ります。車高が高いため視界が広くなり、サイズの割には運転し易いと言われています。
ただしその頑強さと重量により、衝突した相手には大ダメージを与えてしまったり、その車高から立体駐車場などに入れないことがあるといったデメリットもあります。
●ミニバン

乗用車の中ではかなり大型で室内空間が広く、3列シートで定員数も7~8と多く、大人数での移動や、多くの荷物を運ぶといった用途で非常に役立ちます。
その代わり、維持費は普通車の中では高い方で、小回りもききにくいという欠点もあります。
●ワンボックスカー

乗車空間(キャビン)しかない車のことです。用途としてはミニバンが近く、ミニバンに比べると更に大きい車種が多いです。定員数が多いだけでなく、荷物もかなり多く乗せることが可能なため、商用車として利用されることも多いです。
ミニバンと同様に維持費が高く、小回りがきかないという欠点があります。
●スポーツカー・クーペ・オープンカーなど

運転を楽しむこと(スポーツドライビング)を目的として製造されており、高いファッション性を持ち、高級志向のユーザーの所有欲を満たすことができます。
車両価格や維持費などは極めて高いものが多く、サイズのわりに定員数も少ないので実用性はあまり高くはありません。
移動用の手段として車を購入したいだけの場合は選択肢に入らないかと思います。
まとめ
自分(と家族)に合った車のタイプというものがあるかと思います。
購入した後で「やっぱり不便だから買い直そう」となるのは非常にもったいないので、購入する前から慎重に検討しておくべきでしょう。
新車を選ぶ時の注意点については、「新車を購入する際の9つの注意すべきポイント」の記事をご覧ください。