2016-03-09更新
ディーラー車検とユーザー車検の違い
2年に1度の車検は、ディーラー(業者)に依頼するディーラー車検と、自分で車検を行うユーザー車検の2種類があります。それぞれの特徴、メリット・デメリットなどについてまとめました。
▼ディーラー車検とユーザー車検について
1.車検について
●車検とは
安全で公害の少ない交通社会を実現するために、法律で自動車に一定の保安基準を定め、個々の自動車がそれに適合しているかを定期的に検査する制度です。
検査には新規検査など3種類ありますが、一般的に言われている車検は「継続検査」のことを指します。
「継続検査」は使用中の自動車の自動車検査証の有効期限を延長させる検査で、同一の車両を一定期間継続使用するために行います。
一般的に「点検」「検査」の行程があり、点検の内容に応じて「整備」を行う必要があります。
●車検の有効期間は?
車検の有効期間は自動車の種別・用途によって異なります。
自家用軽自動車と自家用乗用車は初回の新車登録から3年後、以降は2年ごとと定められています。
検査に合格すると自動車検査証(車検証)と検査標章(ステッカー)が交付されます。検査標章には次の車検満了日が記載されています。この検査標章はフロントウィンドウ部に貼ることが義務付けられています。
車検は車検満了日の1か月前(離島は2ヵ月前)から行うことができ、この1か月内であれば次回の車検満了日は変わりません。
したがって次回の車検までの期間が短くなって損をする…ということがないので、早めに車検を受けることをおすすめします。
車検満了日を過ぎた自動車で公道を走ると免許停止90日の重い処分を課せらるので、早めに見積もり依頼や書類の準備などを行いましょう。
2.ディーラー車検とユーザー車検の比較
●ディーラー車検
業者に依頼して車検を受験することを、ディーラー車検といいます。
ディーラーの他にも町工場や車検専門の代行業者やガソリンスタンドなどでも車検を受けることができるようになってきました。
どの業者に依頼するかによって変わりますが業者に支払う代行費などの車検基本料金が2~8万円必要になります。
●ユーザー車検
ユーザー自身で車検を受検することを、ユーザー車検といいます。
普通車の場合は、運輸支局・自動車検査登録事務所というところで車検を受けます。軽自動車の場合は、軽自動車検査協会というところで車検を受けます。
予約を行えば、他の都道府県の運輸支局・軽自動車検査協会でもユーザー車検を受けることができます。
平日の昼間に自分で車検を受けることになりますが業者に依頼する費用はかかりません。
車検種別 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ディーラー車検 | ・専門業者が対応するので安心 ・必要な書類などを用意するだけで全部やってもらえる |
・車検費用が高い ・3月末など混み合う時期は希望する日程の予約が取れないこともある |
ユーザー車検 | ・車検を安く受けられる ・自動車に関する知識が増える |
・運輸支局や軽自動車検査協会の営業時間(平日の昼間)でないと検査が受けられない ・検査で不適合箇所があると、追加で調整費用が必要 |
車検は検査時点で安全・環境基準に適合しているかを判断するための検査で、車検に通ったからといって次の車検まで故障しない保証はありません。
車検代を安くするために整備箇所を減らすなど手を抜かないようにし、日頃から安全管理に気をつけましょう。
まとめ
車を長期間利用する場合、定期的にディーラー車検でパーツ交換などのメンテナンスを受けるべきです。
毎回の車検で業者向けの費用がかかるのが辛い場合は、ユーザー車検とディーラー車検を交互に受けるなどすれば良いでしょう。
ディーラー車検を受ける場合は「ディーラー車検に必要な書類と手順」の記事を、ユーザー車検を受ける場合は「ユーザー車検に必要な書類と手順」の記事を参照してください。