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2016-02-29更新

軽自動車の衝突安全性について

「軽自動車は危険だ」というような意見を見聞きしたことがあるかと思いますが、その根拠や、軽自動車の中ではどの車種が安全なのか、などを説明していきます。

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▼軽自動車の安全性について

●軽自動車は普通車に比べて危険なの?
●軽自動車は避けるべき?
●軽自動車の中で安全性が高い車種は?

●軽自動車は普通車に比べて危険なの?

結論から言えば、普通車の方が乗員の安全性は高いと言えます。
なぜそうなるかと言うと、軽自動車という呼び方の通り、普通車に比べて軽いからです。

軽自動車は税金などの面で優遇されますが、軽自動車として認定されるためには、規定のサイズ内(全長3.40m以下・全幅1.48m以下・全高2.00m以下)であること、排気量660cc以下であること、定員4名以下であること、貨物積載量350kg以下であることを全て満たす必要があり、特にサイズの規定の影響で車を大きくできないため車重も普通車に比べれば軽くなりやすく、それと同時にクラッシャブルゾーン(衝突した時に潰れても問題ない部分)を普通車に比べて確保するのが難しいという問題があります。
重いものに対して軽いものを衝突させれば、軽いものの方がより大きなダメージを受けます。極端な例であれば、人と車が徐行ではないような速度で衝突した場合は、車はバンパーのヘコミで済むとしても人は無事ではすみません。それと同じように車同士でも重い車と軽い車が衝突すれば、軽い車の方がよりダメージを受けるのです。

●軽自動車は避けるべき?

では軽自動車は避けるべきなのかというと、一概にそうとは言えません。
そもそも軽自動車を選ぶ理由というのは、普通車に比べて維持費が安くなるという所もありますが、その他にも車体のサイズから小回りがきき、狭い道の多い日本の道路事情にマッチしているという部分も大きいのです。
特に車幅が4mを切るような狭い道では、車同士のスレ違いの際に擦ってしまう危険性がありますし、電柱やその他の障害物があればさらに狭くなるので人とすれ違う際にも危険が生じます。
そういった経済性や利便性などを考えると、軽自動車を真っ先に選択肢から外すのは早いと思われます。
実際、軽自動車は新車売上のうち約40%のシェアを持ち、非常に多くの人が軽自動車を選択しています。

コンパクトカーならば軽自動車よりも安全で、普通車だけど小回りがきくから良いのではないかと考える人もいるかと思いますが、コンパクトカーの車重はおよそ1,000kg前後で、軽自動車はだいたい700kg程度となっており、実際には300kgほどの差しかなく、軽の中にもトヨタN-BOXのような1,000kgを越す車種もあります。
仮に日野デュトロのような2,500kg(+貨物の重量)程度の小型・普通トラックと衝突したときには、軽自動車とコンパクトカー程度の重量差はあまり意味がなく、衝突安全性の面で考えればコンパクトカーの優位性はとりたてて高いとは言えないでしょう。

また車が軽いというのはデメリットばかりではありません。車重が増加すれば燃費の悪化に繋がりますし、「バイク」「自転車」「歩行者」といった対象との衝突事故になった際には、車が軽い方が相手のダメージが少なくなるのです。
SUVでの人身事故による重傷率・死亡率は、一般的な乗用車の4倍になるというデータもあります。
自分や同乗者の身を守ることは間違いなく重要なことではありますが、衝突した相手のことも考えると「丈夫で重い方が絶対に良い」とは言えません。

そして近年は軽自動車でも安全性に力を入れてきており、車線逸脱防止支援システムや衝突回避支援システムなどの事故を未然に防ぐ工夫だけでなく、衝突時の安全性も改善して、普通車と同等の衝突安全性と評価されている車種も存在します。

●軽自動車の中で安全性が高い車種は?

具体的に「軽自動車の中で安全性が高い車種は何なのか」という所が気になると思いますので、自動車事故対策機構(NASVA)が発表している衝突安全性の試験の評価点をもとに、安全性の高い車種を紹介します。

軽自動車の衝突安全性について_N-BOX

5位:ホンダ N-BOX(157.7点)
…新車売上でも非常に高い人気を誇る、ホンダ N-BOXが5位になりました。燃費もよく軽の中では広々とした室内空間が魅力で、乗り心地の良さに定評があります。軽の中でも比較的安全性が高く、安心して購入できると思います。

軽自動車の衝突安全性について_タントカスタム

4位:ダイハツ タントカスタム・タント(160.5点)
…ダイハツ タントはスマートアシストⅡを搭載して、予防安全性能評価の最高評価である先進安全車プラス(ASV+)を獲得しています。衝突安全性においても上位に入り込み、安全性への取り組みの高さが評価されています。

軽自動車の衝突安全性について_N-ONE

3位:ホンダ N-ONE(161.5点)
…可愛らしいエクステリアで女性人気も高いホンダ N-ONEが衝突安全性において軽自動車の中で3位になりました。サイドエアバッグやサイドカーテンエアバッグなども取り付けられていて、横からの追突にも強いのが特徴です。

軽自動車の衝突安全性について_デイズハイウェイスター

2位:日産 デイズハイウェイスター・デイズ / 三菱 eKカスタム・eKワゴン(161.8点)
…衝突安全性の試験で2位になったのは日産 デイズハイウェイスター・デイズと、三菱 eKカスタム・eKワゴンです。デザインが異なりますが基本的なスペックは同一です。内装の仕上げが非常に丁寧で、高い質感を評価する声が多いです。

軽自動車の衝突安全性について_N-WGN

1位:ホンダ N-WGN(178.8点)
…1位になったのは、他の軽自動車に比べてダントツの衝突安全性を誇るのホンダ N-WGNです。この評価点は普通車に対しても決して見劣りしない数値で、トヨタ プリウス(173.1点)やホンダ フィット(178.0点)などの普通車でも人気の車種を上回っています。軽自動車としては十分すぎる衝突安全性といえるでしょう。
維持費が安く、かつ安全性も確保したい人にオススメです。

まとめ

軽自動車のうち一部の安全対策を徹底した車種を除いて、基本的には普通車に対して衝突安全性の面で劣るのは事実ではあります。
ただし、国内の車両販売の約4割が軽自動車となっているように、軽自動車だからといって購入の選択肢からはずす必要はないと考えます。
利用目的、利用環境(道路状況)、維持費、利便性など、総合的に考えて普通自動車にするか軽自動車にするかを検討する方が良いでしょう。

また、「重量がある車だから安心・安全・大丈夫」「衝突安全性能が高いから大丈夫」と考えていては事故を引き起こしかねません。車の重量や安全性よりも重要なのは事故を起こさない・巻き込まれないよう気をつけて運転をする心構え・技術の方ですので「事故を防ぐ9つの運転テクニック」の記事も合わせて確認しておきましょう。

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