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2022-11-17更新

ベントレー現状回復計画

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お世話になっております。カーネクストのブログ担当です。前回の「電気自動車の仕組み」はいかがでしたでしょうか?では早速本日のテーマに入っていきたいと思います。

本日のテーマは「ベントレー現状回復計画」です。では、始めていきたいと思います。

ベントレーモータースの状況

ベントレーモータースは、2018年の最初の9ヶ月間で6,654台を販売し、2017年の最初の9ヶ月間に販売された7,498台から11%の減少となりました。全体的な損失としては156百万ドルとなっています。

損失の要因としては、全体の売上高が減少したことに加えて、コンチネンタルGTの販売を開始するのに9ヶ月遅れたことによります。実際、コンチネンタルGTはベントレーブランドのなかでも売れ行きでいうと第二位となっており、その商品の発売が遅れたというのは、非常に大きな損失となりました。

ベントレーCEOのホールマーク氏は、コンチネンタルGTは「ただ遅れただけだった。それなのにもかかわらず投資をした分が利益として帰って来なかった」と言っていました。

利益が上がらなかったため、グローバル化の波を受け入れる形でフォルクスワーゲングループに入ったのですが、それにもかかわらず利益がついてこなかったのです。ベントレーとしてやれることは全てやっているのにもかかわらず、売り上げがついてこなかった場合、どうすればいいのでしょうか?

WLTPの認証がネックに

WLTPとは「Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure」の頭文字で、日本では「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法」と訳されています。乗用車および小型商用車の燃費や、二酸化炭素および大気汚染物質の排出レベルについて、国際的に整合した標準試験方法を定めるものです。ベントレーの車は、このWLTPの標準数値をクリアすることが非常に難しいと感じていました。

この時に親会社となっているフォルクスワーゲンが力を貸すことで、全体の内の半分ほどは上記条件をクリアすることができるようになります。こういった問題が悪化することによってベントレーの規模がはるかに小さくなっていったのです。

部品価格高騰も痛手

状況は壊滅的なものであるといった見方もあり、CEOであるホールマーク氏は、「このような混乱がベントレーのベンテイガの売り上げの内300~400台を減らし、ベンテイガのハイブリッドに関しても計画を白紙に戻してしまいます。」と述べています。
さらに、Brexitの準備は、英国の製造業者にとって容易ではありません。ベントレーはヨーロッパ大陸から多くの部品を調達しています。Brexitの不確実性の結果、ポンドはユーロに対して非常に弱くなりました。そうなると為替の問題で部品価格が高騰します。

ベントレーのCEOが考える原状回復方法

そのような状況の中でもCEOは前向きです。新たなベンテイガやコンチネンタルGTやGTCなどがかならず軌道に乗ると見ています。さらに「今年はより良いビジネスモデルへの転換期であり、来年は大幅な成長と利益面での正常性への復帰が始まる」と述べています。しかし、ホールマーク氏が考える「大幅な成長」というのは現在のラインナップだけを見ていては達成できないでしょう。

復帰のベントレー

ベントレーが現状を回復するためには、まず適切にWLTPのような基準をクリアし、ベントレーの中にイノベーションをもたらさなければなりません。現状におけるプラグインハイブリッドモデルはいずれ電気自動車への架け橋となります。ベントレーは2025年までに実現したいと考えています

フォルクスワーゲングループに属するベントレーは、同グループに属するポルシェとプラットフォームやエンジンの共通化を進めています。ですが、このベントレーの方針はこの流れに大きな変化をもたらします。ポルシェというのは一貫して水平対向のガソリンエンジンを作り続けています。

ですが、現状のベントレーのビジョンはガソリンエンジンではなくハイブリッドや電気自動車にあります。したがって、ポルシェとプラットフォームやエンジンを共有するといった流れを白紙に戻す可能性があります。

なぜスポーツカーを作らないのか?

モータースポーツとして一躍有名となったベントレーがそこから抜け出そうとしています。その理由としては、スポーツカーが現代において売れ行きが悪いからです。現代の人々の中にスポーツカーの嗜好性が薄れているともいえます。ベントレーはその流れをいち早く察知して脱スポーツカー化を進めています。

移動手段としての車への移行

車は元来人々に対して効率的な移動を可能にする働きを持っています。そこに対し、スピードや動力性能に対するあくなき探求心がスポーツカーの歴史を作りました。ベントレーは元来スポーツカーの一面を強く持っています。ですが、それはベントレー側の考え方であり購入者の多くはまた違ったイメージを持っています。

それは英国のラグジュアリーカーというイメージです。そのイメージがスポーツカーというイメージを上回っています。つまり、ベントレーの魅力というのは客観的にはラグジュアリーさにあるのです。

ベントレーとして顧客のニーズを掴み適切にそこに対して適合していくということは非常に重要なことです。そういった背景もありスポーツからの脱却を目指しています。

今の時代はハッチバックやSUVの時代です。あのロールスロイスでさえもSUVを作り話題となりました。
そしてベントレーもベンテイガを作りました。

ベントレー待望のSUV車です。さらに環境に対する適応も不可欠な課題です。先程もお伝えしましたが、WLTPのクリアが義務となってきます。ベントレーは元々環境に配慮をした自動車メーカーではありませんでした。ラグジュアリーでスポーツを追求する自動車メーカーでした。ですが、そのような状態ではWLTPをクリアすることができません。

そこに助け舟を出したのがグループの母体であるフォルクスワーゲンです。ここもフォルクスワーゲングループの中で適切に適応していかなければなりません。こういった課題を抱えているベントレーですが、このような状況の中においてもCEOは一貫して前を向いています。ベントレーブランドとして、必ずや2025年までに電気自動車へと適応していくといったプロセスを明示しています。

一体未来はどうなっていくのでしょうか?

ベントレーブランドにおいて少なくとも言えることは、建設的かつスピーディーに現状を変化させていくことに対してたゆまぬ努力をしているブランドであるということです。

今回のブログはここまでとなります。最後まで読んで頂きありがとうございました。

※当ブログに使用しております画像は全て、Google画像検索より引用しております。

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