2016-03-02更新
自動車リサイクル法って何?
自動車を購入する際に「自動車リサイクル法」や「リサイクル料金」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。自動車リサイクル法の成り立ちやリサイクル料金についてまとめました。
▼自動車リサイクル法について
●リサイクル法の成り立ちについて

自動車は昔からリサイクルが行われており、総重量の8割程度が再利用され、残りの2割程度が最終処分場にゴミとして埋立されていました。
しかし処分スペースが減少するにつれ、廃棄処分の費用が高騰してしまい、不法投棄の増加が危ぶまれるようになりました。
車のエアコンに使われているフロンの処理や、爆発する可能性のあるエアバッグを安全に処理するため、処理業者の負担も問題化しつつありました。
それらに対する対策として、「自動車リサイクル法」が2005年から施行されました。
自動車メーカーや輸入業者には、フロンやエアバッグなどの引き取り・リサイクルを義務付けており、リサイクル料金として新車を購入する際(あるいは車検の際)に所有者から徴収し、自動車が廃車されるまで自動車リサイクル促進センターが管理することになっています。
●リサイクル料金
車種や、車の設備(フロンの量、エアバッグの個数、再利用不能なプラスチック屑の量など)によって料金は異なります。
・軽自動車および小型乗用車(コンパクトカー)のリサイクル料金目安
…エアバッグ類4個、エアコン有りの場合で7,000~16,000円程度
・普通乗用車のリサイクル料金目安
…エアバッグ類4個、エアコン有りの場合で10,000~18,000円程度
・中型トラックおよび大型トラックのリサイクル料金目安
…エアバッグ類4個、エアコン有りの場合で10,000~16,000円程度
・大型バスのリサイクル料金目安
…エアバッグ類4個、エアコン有りの場合で40,000~65,000円程度
上記に加え、資金管理料金として新車購入時は380円、車検時または廃車時は480円、情報管理登録料金230円が必要です。
発行されたリサイクル券は廃車時に必要になりますので、車検証などと一緒に保管しておきましょう。
まとめ
新車購入時からリサイクルのことを負担させられるのは少し息苦しく感じるかもしれませんが、資源を無駄遣いせず、後世のためにより良い環境を作るため必要なものです。
まだ使えるパーツを効率よく再利用することで事故車や不動車などであっても価値を生み出すことができ、どんな車でも無料で廃車できるサービスもあります。