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2016-07-01更新

4ドアクーペ・セダンの違い

自動車には様々なタイプがありますが、似たような意味のタイプもあり、非常にややこしくもあります。 一般的にドアの数で区別されてきたクーペ(2ドア)とセダン(4ドア)ですが、「4ドアクーペ」と言われるものも登場しました。 となると、4ドアクーペとセダンの違いとは一体何になるのでしょうか? まずクーペとセダンについての詳しい説明をしてから、4ドアクーペについて触れたいと思います。

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▼4ドアクーペ・セダンの違いについて

クーペとは
セダンとは
4ドアクーペとは
メーカーの拘りを感じる4ドアクーペ

クーペとは

4ドアクーペ・セダンの違い_クーペイメージ

フランス語で「切られた馬車」の意味をもつ「カロッス・クペ」がクーペの由来です。
一般的な馬車は向かい合った2列の座席(4人乗り)を持っていましたが、カロッス・クペはそれを半分に切ったような形で、座席が1列(2人乗り)で2ドアの馬車です。
その流れをくんで、1列シート2ドアの自動車のことをクーペと呼ぶようになっていました。

車は目的に応じて様々なタイプがありますが、クーペは乗車人数も少なければ積載性も低くなっており、その実用性を度外視している点から「特別感」や「贅沢感」を得ることができるため、クーペは高級車・スポーツカーとして販売されています。
実用性よりも、所有者のステータスの誇示であったりデザイン性・スポーツ走行性などを重視しているタイプの車と言えるでしょう。

1列シート(2人乗り)では流石に実用性の面で不便ということからか、2ドア2列シート(4~5人乗り)のクーペが現在の主流となってきています。
乗車空間は狭く、後列シートに乗降する際は前列シートを倒す必要があるため、そうしたことをせずに乗り降りできるセダンなどに比べるとやはり実用的ではありません。

実用性が低く、趣味性が高いということで、バブル期にはドライブ・デート用の車としてクーペは非常に高い人気がありましたが、バブル崩壊と共に実用性が低いクーペの人気は段々と落ち込んでいきました。
現在では実用性を重視した軽トールワゴンやミニバンといった車種が人気で、売上が落ち込んでしまったクーペは、各自動車メーカーのラインナップから減らされてしまいました。

セダンとは

4ドアクーペ・セダンの違い_セダンイメージ

南イタリアから広まったセダン・チェアーという日本でいうところの「駕籠」のような乗り物が由来です、ラテン語で「腰掛ける」を意味するsedeo, sedoが語源です。

基本的に4ドア2列シート(4人乗り)で、ボディの構成は3ボックス(エンジンルーム/キャビン/トランク)が昔は多かったですが、最近ではハッチバック型の2ボックス(エンジンルーム/キャビン)の構成がほとんどです。
ドアも座席数も多く、また乗車空間もクーペに比べると広いので、その分乗り降りや乗車中の快適性が優れています。
最近では、より実用性に特化した軽トールワゴンやミニバンに押されていますが、デザイン・高級感・実用性など、全体的なバランスに優れており、人を選びません。

4ドアクーペとは

4ドアクーペ・セダンの違い_4ドアクーペイメージ

数こそ少ないものの、4ドアクーペと呼ばれるタイプの車も存在します。
本来、クーペは2ドアなはずですが、4ドアのクーペはセダンとどう違うのでしょうか?

クーペとしてのデザイン性は損なわせず、より実用性を高めるためにドアを増やしたものが4ドアクーペです。
例として、「メルセデス・ベンツ CLS」は4ドアクーペとされていますが、車高は一般的なセダンに比べると低く、前後のピラーも水平に近い角度で、クーペらしい流麗なスタイルは維持しつつ4ドアになっています。

セダンと4ドアクーペには、ボディの構成上の違いはありませんが、実用性・快適性などのコンセプトがあって最初から4ドアだったのがセダン、デザイン性などのコンセプトが先にあって、そこに実用性を高めるために後にドアを増やしたのが4ドアクーペということになります。
もっと言えば、自動車メーカーが「セダン」と言えばセダンですし、「4ドアクーペ」と言えば4ドアクーペなのです。

メーカーの拘りを感じる4ドアクーペ

4ドアクーペ・セダンの違い_マツダ・RX-8_観音開き

4ドアクーペはメーカーがクーペをどのように4ドアにするかというアプローチによって特徴が異なっていますが、その中でも非常に拘りを感じるのが「マツダ・RX-8」です。
マツダ・RX-8は、外観上は2ドアのクーペのように見えますが、前ドアを開放すると後部座席への乗降性を向上させるための小さなドアを車内から開けることができ、「外観は小柄で流麗なクーペを保ちつつ、実用性を高めるために4ドアにする」という4ドアクーペの目的を果たすための、メーカーの努力が垣間見えます。
前ドアを開けなければ後ろドアを開けることができないので、セダンに比べれば不便であるのは間違いありませんが、観音開きの構造でセンターピラーレス(ドアに内蔵されている)のため、前後ドアを開くと開口部はクーペとは思えないほどの広さとなります。

単純に大型化してドアを増やすのではなく、凝ったギミックで乗降性の向上を図るのは、メーカーの熱い拘りを感じます。
残念ながら大ヒットはしなかった車種ですが、拘りをもったモノ作りは継続して欲しいですね。

まとめ

生まれるに至った経緯こそ違えど、4ドアクーペとセダンの間には車の構造に明確な違いはありません。
しいて言うならメーカーがどちらで呼んでいるか、という所になります。

最近、クロスオーバーSUVなどが数多く出ており、ボディタイプの垣根は無くなりつつあると言えます。
自動車メーカーには色々な挑戦をしてもらって、実用的で独創的なデザイン性を持つ車が登場することに期待しましょう!

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